肺がんという病気
肺がんの羅患率は、2000年では男性は胃がんに次いで2番目に高くなっており、女性では乳房、胃、大腸、子宮に次いで5番目となっています。男女の羅患数の合計では、肺がんは日本で2番目に多いがんなのです。
しかし、肺がんが本当に問題なのは羅患者の多さではなく、死亡者の多さです。部位別のがんの死亡数では、男性では肺がんによる死亡が最も多く、女性では大腸がん、胃がんに次いで3位ですが、男女合わせた死亡者は肺がんが1位です。
肺がんという病名は同じであっても、病気の状態は十人十色です。肺がんには色々な性質があり、病気の進み具合や治療に対する反応などが違います。肺がんの進み具合は、がんの大きさ、リンパ節や他の臓器への転移の有無などにより、?期から?期までに分類されています。肺がんも他のがん同様に、早期に適切な治療を受ければ、治る確率がそれだけ高くなります。そのため、肺がんという病名を聞いただけで、絶望することはないのです。治らないと決めつけて適切な治療を受けないのも、治る可能性の芽を自らつみとってしまうことになりかねません。肺がんの疑いがあるといわれた時は、速やかに適切な検査を受けて、正しく診断してもらいましょう。
肺がんの治療は大別して、手術、化学療法、放射線療法、レーザー療法などがあります。このような方法を単独で行ったり、2種類以上の方法を組み合わせて治療します。実際にどのような治療をするのかは、がんの進み具合、細胞の形、患者の症状・体力・気力・治療後の生活など、様々な要素を考慮しながら、医師と患者や家族が話し合って選択することになります。